冗長なプレゼンや論理が飛躍するプレゼンは最悪だ

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なぜプレゼンは冗長であったり論理が飛躍したりしてはいけないのか。

あたりまえの話であるが、最大の理由は、聴衆を完全においてきぼりだからだ。

スティーブ・ジョブズのプレゼンが話題になったことや、TEDの普及で、クールにスライドを使って動き回ってウィットにとんだ、かっこいいプレゼンがいいんだぜという風潮があるからか、プレゼンの主役は話し手だと思っている人があまりにも多いのに閉口する。

キラースライドを出した瞬間に最高のくだりを入れたと思っている話し手は、しばらく間を開けて、会場全体に視線を配る。

や、やめてくれ、その視線をどうか俺には投げかけないでくれ〜と願った瞬間、ドヤ顔にまみれたプレゼンターが、どうだと言わんばかりに俺を見ている。しかたなく苦笑いでうなづいたが、気分をよくしたのか、ますます動きが激しくなり、テンションがあがっている様子だ。
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TEDは世界最高峰のプレゼンの場であり、そのほとんどがスペシャルなプレゼンターで、提供しているコンテンツも申し分ない。ところが、ごくまれに、どうおれ、プレゼン上手いだろ、ユニークだろってのを押し付けてくる感じがある。

上手いからまだいいが、それが果たしていい内容なのか、聞き手に何かのメリットを与えているのかというとうーんと首を捻ってしまう。

話が横にそれたが、

要するに、主役は誰かってことを絶対に忘れてはいけない。あなたが人気がある講師だとしても、あなたが人気があるのは、聞き手の役に立つ情報や、楽しませる話題を提供するからだ。

聞き手の満足度がとことん高いから、あなたは人気があるのだ。

プレゼンで絶対におさえて置かなければならないのはその部分だ。聞き手を楽しませるためにだけ、話し手は存在するってことを忘れてはいけない。どうだと言わんばかりのドヤ顔で見られても、こちとら困ってしまうのだ。

これで冒頭タイトルの主張が最悪であることをわかっていただけたと思う。

タイトルが『ヤフオク写真の上達法』なのに、自身の写真受賞歴やコンテスト受賞作品を30分も見せてはだめだ。もちろん、あなたがプロのカメラマンで写真をどれだけ上手くとれるかということを証明する意味で、すこしくらいの紹介はあっていいが、それが冗長に30分も続けてはだめ。聞き手はあなたの作品を見に来たのではなく、ヤフオクで売れるような写真を撮る方法を学ぶためにきたのだ。

論理の飛躍も同じ意味でだめだ。

aがbになり、そしてcになってdになるという理論なのに、自分がわかりすぎているからといって、aからdにいきなり話が飛ぶ人がいるが、それは最悪だ。その時点で、聞き手は話についてこれなくなり、それ以降の話をきかなくなる。

話が冗長、
論理の飛躍は

どちらも聞き手無視の最悪のプレゼンだ。プレゼンは、伝達を口頭で言う形の代表的な手法。今後、ますます重要になってくる伝達方法であるプレゼン。今日は、しょっぱなということで、やってはいけないプレゼンをまず提示したが、今後は、その方法について、ブログとメルマガで語っていくことにする。

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